VDOTは、ジャック・ダニエルズ博士が考案したランニングの体力指標です。レースタイムをひとつの数値に変換し、その能力に合わせたイージー・テンポ・インターバルの正確なペースを示してくれます。トレーニングの80%をイージーペースに保ち、6〜8週間ごとにVDOTを計算し直すと、最良の結果につながります。
VDOTとは?
ランニングを始めたばかりですか?まずは初心者向けランニングガイドから読んでみてください。VDOTトレーニングは、ランニングの土台ができてから取り組むと効果を発揮します。
VDOTは、ジャック・ダニエルズ博士が考案したランニングの体力指標です(ええ、本名です——ウイスキーのブランドではなく、伝説的なランニングコーチですよ)。
考え方はシンプルです。レース結果を入力すれば、現在の能力を表すひとつの数値が得られ、その能力に合わせた正確なトレーニングペースが手に入ります。
5Kを25分で走るランナーのVDOTは、おおよそ38です。その人の適正なイージーペースは?だいたい6:30〜7:10/kmあたりです。多くのランナーは、イージーランは6:00/km以上で走るべきだと考えがちです。でもVDOTはそうは言いません——そして科学がそれを裏づけています。
自分のVDOTはどうやって調べる?
最も正確な入力は、直近のレースタイムです。10Kからハーフマラソンの距離が最も良い結果を出します。5Kでも構いません。
自分のVDOTはTT Runner VDOT計算機で計算できます。
TT RunnerのVDOT自動トラッキング
アプリが走るたびにVDOTを推定し、自動でトレーニングのフィードバックを返します。レースは不要です。コツコツ走り続けるだけで、VDOTは常に最新の状態に保たれます。
5つのトレーニングペース
VDOTは5つのトレーニングゾーンを定義します。それぞれに明確な目的があります。これらを適切に組み合わせることが、トレーニングを効果的にする鍵です。
E イージー
これはトレーニング全体の80%を占めるべきです。最も軽視されがちですが、実は最も重要な練習です。
目的:心肺機能の発達、毛細血管の増加、回復。「ちょっと遅すぎるかな」と感じるなら、たいてい適正なペースです。無理なく会話を続けられるくらいが目安です。
トレーニングで一番多い間違いは、イージーの日に速く走りすぎることです。これでは回復できず、インターバルの日が来たときにはすでに疲れがたまっています。
M マラソン
マラソンの目標ペースです。マラソンを目指していなくても、長距離の有酸素能力を高めるのに役立ちます。
イージーよりわずかに速いペース。まだ話せますが、長い文章を口にするのは難しくなります。
T 閾値(スレッショルド)/ テンポ
乳酸が急激にたまり始めるペースです。目安は「きついけれど、20分くらいなら持ちこたえられそう」という感覚です。
このペースでトレーニングすると乳酸閾値が上がり、より速いペースをより長く維持できるようになります。レースタイムの短縮に最も直結する練習です。
週に1回、20〜40分。5K〜10Kのレースペースよりわずかに遅いくらいです。
I インターバル
VO2maxを狙った高強度の練習です。3〜5分間きつく走り、同じ時間だけ休んで、これを繰り返します。
この強度では会話はできません。息は荒くなりますが、フォームが崩れてはいけません。
週に1回。きつく走る合計時間は20分を超えないようにします。例:1000m × 5本、各3分のリカバリージョグ。
R レペティション
ランニングエコノミーとスピードを養うための、短くて速い練習です。200〜400mをほぼ全力で走り、本数の間は完全に回復します。
Iペースより速いですが、距離が短いぶん全体の負荷は小さくなります。
週間プランの例(VDOT 38)
| 曜日 | 練習 | ペース | 時間・本数 |
|---|---|---|---|
| 月 | イージーラン | 6:30〜7:10/km | 40分 |
| 火 | インターバル | 4:50/km | 1000m × 4本(3分リカバリー) |
| 水 | 休養 | - | - |
| 木 | テンポ走 | 5:25/km | 20分 |
| 金 | イージーラン | 6:30〜7:10/km | 30分 |
| 土 | ロング走 | 6:30〜7:10/km | 60〜80分 |
| 日 | 休養 | - | - |
原則はこうです。イージーの日は本当にイージーに、ハードの日は本当にハードに。毎日中くらいの強度で走るのが、最も効率の悪いトレーニング方法です。
VDOTが伸びたらどうする?
6〜8週間後に再テストしましょう。適切にトレーニングすれば、1〜2ポイントの上昇が見込めます。VDOTが上がったら、すべてのトレーニングペースを計算し直してください。
TT Runnerのペース自動調整
AIが直近のランからVDOTの変化を検知し、推奨ペースをリアルタイムで調整します。「今日のイージーランは速すぎました」「今週はインターバルの量が多めです」。練習のたびに、具体的ですぐ実践できるインサイトが届きます。
始めてみよう
- 計算機で自分のVDOTを確認する
- 5つのトレーニングペースをメモする
- 週に4〜5回走る:80%イージー + 20%ハード
- 6〜8週間後に再テストする
AIがすべてのランを分析
VDOTの自動トラッキング、トレーニングゾーンの判定、週間AIレポート。
走るだけで、フィードバックがついてきます。